55歳以上の約4人に1人が孤独死に不安を感じている現実
今回の調査で、まず驚いたのが、55歳以上の約4人に1人、具体的には26.4%の方が孤独死に「不安を感じる」と答えていることです。これは決して他人事ではない、私たちみんなが向き合うべき課題だと感じさせられます。
特に注目したいのは、暮らし方による違いです。

一人暮らしの方では、なんと52.29%と半数以上が不安を感じていることが明らかになりました。一方で、年齢が上がるにつれて不安を感じる割合は少し下がる傾向が見られたそうですが、やはり「日常的に誰かと顔を合わせる環境があるかどうか」が、不安の大きさに大きく影響しているのかもしれませんね。
「家族が遠方に住んでいるから」が不安の大きな理由
では、具体的にどんなことに不安を感じているのでしょうか?最も多かったのは、「誰にも見つけてもらえないのではないか」という切実な思いでした。そして、孤独死に不安を感じる理由のトップは、「家族や親戚と連絡は取っているけれど、住んでいる場所が遠いから」(32%)というもの。

この結果から、「身寄りのない人だけの問題ではない」ということがはっきりと見えてきます。家族がいても、物理的な距離があったり、家族自身も高齢だったり病気だったりすると、「もしもの時、すぐに頼れるかな?」と心配になるのは、当然のことですよね。
孤独死を意識するきっかけは「テレビや雑誌、新聞のニュース」が最多
私たちが孤独死について考え始めるきっかけは、何なのでしょう?調査によると、最も多かったのは「テレビや雑誌、新聞のニュースなど」(69%)でした。

報道で孤独死の事例を知ると、「自分にも起こりうることかもしれない」と感じ、不安を意識するようになる方が多いようです。また、「自分の周りで孤独死をした人がいる」という身近な経験や、「自分の体調が悪化した経験」も、きっかけとなることがあるんですね。
不安を感じても、対策できている人は1割にも満たない現状
こんなにも多くの方が孤独死に不安を感じているのに、実際に対策をしている人は、なんと8.50%にとどまるという結果が出ました。

「対策をしたいけれど、何をすればいいのかわからない」という声が63.39%と最も多く、「一人では何もできない(何かをする気力・元気がない)」という声も29.51%ありました。不安は感じているけれど、具体的な行動に移せない…そんなもどかしい思いを抱えている方が、たくさんいらっしゃるのですね。
対策の中心は「家族・親戚との連絡」、見守りサービスの利用はゼロ
では、実際に対策をしている方は、どんなことをしているのでしょう?最も多かったのは、「できるだけ家族・親戚と連絡を取るようにしている」(約76%)でした。友人や近所の方との連絡も多く、やはり「誰かとつながる」ことが、大切な対策になっているようです。

体調管理を意識したり、不調を感じたら早めに受診したりすることも、大切な対策ですね。中には、スマートフォンの機能を活用して、呼吸が止まると緊急電話をかけるように設定している方もいたそうです。すごい工夫ですよね!
一方で、自治体や民間企業が提供している「見守りサービス」を利用している方は、今回の調査では0人という結果でした。もしかしたら、そういったサービスがあることを知らなかったり、利用方法がわかりにくかったりするのかもしれません。
一人じゃない!みんなで支え合う社会へ
今回の調査結果から、孤独死への不安は、決して一部の人だけのものではなく、多くの55歳以上の方が抱えている共通の悩みであることがわかりました。特に、「誰にも見つけてもらえないのではないか」という不安や、「何をすれば良いかわからない」という戸惑いは、本当に切実な声だと思います。

この問題は、一人で抱え込むにはあまりにも大きいですよね。だからこそ、ご本人だけでなく、ご家族、地域の方々、行政、そして民間サービスが一体となって、見守りや支援の仕組みを考え、それをたくさんの人に知ってもらうことが、これからますます大切になってくるはずです。
「もしかして、私だけが不安に思っているのかな?」と感じていた方も、この調査結果を見て、「私だけじゃないんだ」と少しでも安心できたなら嬉しいです。不安を言葉にすること、誰かに相談すること、そして社会のつながりの中で、私たちがもっと安心して暮らせる未来を、きっと作っていけるはずです。一歩ずつ、一緒に考えていきましょう!





